かもつぶ。

かものはしのつぶやきなので、かもつぶ。

先生だって走るんだからカモノ走るのだった

さぼりました。
いや、さぼってないんですが、こっちをさぼってたってだけです。
なので、何してたか駆け足でまとめちゃいます。すんません。

☆5日「探検だあ」
谷啓じゃありません、探検ですよ。タブラ叩きのMa*TO氏を隊長に、パーカッショニストのwhacho、それにユギさんという可憐な博物館マニアの女の子、なぜかカモという取り合わせで、新装オープンの国立科学博物館へと探検に行ったのでした。なかなかの盛り上がり。でも旧館のようなミイラとかはなくて、むしろ新しいものが多い。カモとしてはカモノハシ竜が気になる。あった! でもイマイチ納得いかないな。なんでヤツラには歯(というかスリバチみたいなもん?)があって、カモノハシにはないのだ。がーん。

☆9日「篠田の13回目の誕生日」@マンダラ2
総勢37人、出ました。出たよ。そのどれ一つとして同じ音楽はない。そのどれ一つとして、既成の音楽に迎合していない、オリジナルなスタイル。篠田昌已はすごいやつだったんだなあとしみじみする。西内隊という若い楽隊にチンドンを操る高田満子さんが入っての『コンサルタント・マーチ』に震える。直前になって全員がそろったA-MUSICの演奏は、ほんとうにすばらしいものでした。千野周一、竹田賢一、小山哲人、大隈亘、中尾勘二もりばやしみほ栗コーダーとの1曲がすばらしく。ロバート・ワイアットと10月に欧州でセッションしたばかりだけに、ワイアットの曲の浮遊感がこれまた心地よし。めいなCo.と原マスミは久々に聞いたけれど、この顔ぶれのときの原マスミ・バンドはほんとうに美しい時代でした。くじら、も、当日に3人そろって、3人のオリジナルくじらになった。これがまたすばらしい演奏と歌だった。意表をついたのは近藤達郎の弾き語り(笑)。声が心地いいね。STRADAは最後を飾るにふさわしく。いや、楽しく切なく、しかし今、生きている人たちのお祭りになってよかったなあ。

☆10日「打ち上げと焼き肉」@西葛西
前日の疲れをひきずりつつ、ふと気付いたら「今日、打ち上げで焼き肉」だとにお知らせが。というわけで、直接その本に関わりがあるわけではないのに大森望氏の『ライトノベルめった斬り!』打ち上げ焼き肉に行く。知り合いいないだろーなーと思っていたら、柳下毅一郎氏と白石朗氏に遭遇。大森さんに献呈しようとした『風都市伝説』が先に白石さんの鞄に消える(苦笑)。えっ、このあたり、大好きだったんですか。うーん……知りませんでした。そういや、この間初めて15年も知り合いの吉野仁氏がフルムーンのしかもバジィ・フェイトンの長年のファンだって知ったのだった。世間は狭い。その上、来ていた『ケロベロス第五の首』やディッシュの担当のお方が、なんとハイファイ・レコードの常連客というのも判明。ほんっとに狭い。

☆12日デッドヘッズな忘年会@横浜グラスルーツ
久々に南風椎氏に会う。嬉しいなあ。今年の名&迷本の1冊は、まごうことなく『スケルトン・キー』だったのでした。チナ・キャッツもすごく久しぶりに聞いたけれど、よかったな。それからたくさんのデッドヘッズなみなさんにお会いしました。でも主催者が知り合いだったのに、一番驚いた(笑)。にぎやかに妙な縁。これからも楽しくなりそう。

☆18日 なーんかゆったり飲めた嬉しい@下高井戸
9日に具合が悪かったwhachoが入院して、心臓のカテーテル手術をしたのでした。心配。というわけで、ずっとあずかりっぱなしの9日の駐車場代ほかをめいなCo.の張紅陽に渡しに行く。下高井戸の新しくできた沖縄料理屋さんに行ったら、これがンマイ! なんと生きてる海ぶどうだった。びっくりしたな。そんでもってヤスイ! いろいろなことを話ながら飲んで幸せだったなあ。篠田からのクリスマス・プレゼントだ。

☆19日 ホームパーティーな鍋@山下スキル邸
ここに来ると最年長の一人になっちゃうな。でも楽しい。みんなおもしろくて音楽の大好きな人が多い。音楽だけじゃなくて、それぞれの追いかけてるものとか大事なものがあるので、そういう人たちの集いってのは、いつだって楽しい。スキルさんの人柄が、人を呼ぶんだけど、どうやら本人は気付いてないらしい(笑)。そういうのがいいね。

20日 まにゅふぁくちゅあ@広尾
MIDIの会議室を借りて、さわだとしきさんの奥様、加川良さんの奥様とかもとほかで、来年7回忌になる西岡恭蔵さんの、葬儀に来てくれた人や追悼ライヴに出てくれた人へ配るカレンダーを制作。刷り上がった2ケ月づつの6枚の絵を、ぶらさげるレールに挟み込んで、袋につめる。けっこう大変。550部。でも楽しい。

☆21日 盆と暮れのご飯会@下北沢
ご隠居と年2回のご飯会。やっぱり話、おもしろいです。勉強になるどころか、もう突っ込まれまくり。すんません、ボケボケで。でも楽しい。

☆22日 アーリー・タイムス・ストリングス・バンド@青山
マーガレット・ズロースという若いバンドのゲストで登場。しかし! ネジ2本はずれたようなユルユルな音楽は楽しいの一言。こういうんでいいんですよ。しかしこの天然変拍子(ヘンテコ拍子?/笑)は、みんなウマイからおもしろくなるんだよなあ。そこんとこ、大事です。笑い転げて腹筋が筋肉痛。

☆23日 録音だよ〜@渋谷
長門芳郎さんと某地方FMの1月放送分を急きょ収録することになったのでした。2本録音。久々のラジオなので体が忘れてる。しかし、おもしろかった〜。帰りに近くの仕事場にいらした吉野金次さんに連絡をして、お茶を飲んでかえってきました。

☆24日 届け物する
吉祥寺に来ていた駒沢裕城さんに恭蔵さんのカレンダーを手渡したいなあと、用事の合間に出かける。リハ終わりに会って、手渡し。いろいろ話をする。ライヴ開始前にスターパインズを出る。栗コーダーの演奏を聞けないのがほんとに残念で、後ろ髪ひかれながら帰る。

あー……少ない仕事は重なってるし忙しかった!
というわけで、また日記書こうかなあ。
今日は友人の出版記念パーティーだったのに寝過ごした。ダメじゃん。
疲れたまってるんだなあ。がーん。

声にしびれたりして

本日、以前より決まっていたイベントが2つ重なる。

1つは長門芳郎氏と土橋一夫氏によるpied piper days。
今年1年のリクエスト大会とあって、にぎわっている。
いやあ、出てくる出てくるレア・アイテムですが、残念ながら、出がけに仕事関係のめんどうくさい電話があって出るのが遅れたら、地下鉄が途中で止まってしまった。
大回りでついたときには大遅刻。
がーん………。

というわけで、数曲しか見れず聞けず。ご尊顔を拝したのみにとどまり、
閉会前に有楽町を後にして、狭山市まで。
狭山ではRoA(Rock of Age)。今夜はビートルズ大会。
12月ですもの。命日ですもの。
といいつつ、ビートルズばーっかりだったのでした(大笑)。

RoA狭山市駅近くのふぃがろという飲み屋のイベントで、
地元の高校の先生、ふぃがろ店主、歯科医という3人の同級生が始めた「ロック喫茶(おちゃけも含む)」イベント。とにかく好きなレコードをかけよう、飲もう、というもの。ほかにもいろんな音楽聞きたい、知りたいぞ、ってなものです。

実はこのお三方、若かかりし頃に渋谷のブラックホークに通ったり、あれやこれやという方々で、最初このイベントも「ブラックホーク・アゲイン」といっていたくらい。
大人になったって、すてきな音楽を聞いていたいんだよ。そうだ、そうだ。
そして、ここにはもう一人、山本智志さんが関わっている。
音楽の編集者であり、評論家でもある山本さんは、この狭山に在住。
ある日、子供の学校の先生が、山本さんがライナーノーツを書いたレコードをどっさりと抱えて家庭訪問してきた(つまり前述の高校の先生ですな)、という。以来のおつきあいとのこと。


pied piper daysもこちらの狭山もどちらも1度ゲストで呼んでいただいて、以来、毎回、おもしろいのでウロウロしているわけです。
狭山では音楽評論家の小尾隆さんも同じような感じで毎回、楽しそうにレコードをかけてらっしゃる。ここが一番、レア・アイテム多いです(笑)。


そう、この狭山はレコードをコメントしつつかけよう、というゆるやかなロック飲み屋方式。最後には一般参加のみなさんの「この1枚」をかけるというのがあって、ここがおもしろいのだ。なんたって先生の生徒たち。卒業生たちや現役高校生の『この1枚』は「母親の棚にあって、カッコイイって毎日聞いてます」なんていう『マイ・シャローナ』だったり、何持ってきても今ハマッテいる現役感あるコメントだったりする。この説明ってのがおもしろいんだよなあ。

今回の狭山RoAのゲストは恩蔵茂さん。元ラジオ雑誌の編集長であり、昨年ほーんとにおもしろい本『ビートルズ日本盤よ、永遠に』を書かれたお方。
この本、何がおもしろいのかといえば、ビートルズ蘊蓄本はただあれど、こんな風にしてビートルズを追いかけてたという、中学生、高校生の熱い思いがそのまま、読みやすく整理され、なおかつ取材もあり、新しい日本だけの事実もあり、となっているところ。
読んでいるとそのまま、同じように夢中になって心の旅をしてしまうのだ。

というわけで、恩蔵さんよりのレアものが出てくるかと思いきや。
「いかにジョン様がすばらしい歌声であったかという選曲」という、マニアにも知らない人にも楽しめる選曲と解説で、しかも恩蔵さん、お人柄がオモシロすぎ! 
ヨン様ならぬ「ジョン様」。
かけるたびに「ジョン様の後を追う、ポール、ジョージのこのハーモニーの美しさ!」「リンゴちゃんのこの、ここのドラムが!」………と、一瞬にして少年に戻ってしまわれるのである。カモとしては先達にはなはだ失敬を顧みず、つい「オンさまでしょう、ご自分だって」とツッコンでしまいました。すいません。ヨンさまオンさまジョンさま……人生はヤヤコシイ。
ちなみにこの恩蔵さん、サンセッツのベーシスト、恩蔵氏の兄上でらっしゃる。しかし風貌は松本隆氏ににてらっしゃる。え? ドラムやってらした。あらー。それはそれは。
え? しかもタイガースのピーさんと同級生? ってことは松本さんと同じ学校じゃあございませんか。あらー。そりゃそりゃ。え? はっぴいえんどBYGに見に行ったら、松本さんと間違えられて声かけられたことがある? わははは、そりゃーそりゃー。

さらにフラリと寄ってくださった、狭山在住27年の洪栄龍さん。
これがまたレア・アイテムをお持ちで。60年代末ごろに日比谷野外音楽堂で行われたNO WAR!!コンサートの当時のポスター。おおっっっっ。いいなあ、これすげえかっこいい。

しかし!
平均年齢の高いイベントながら。
これまで大勢が集った時もありました。内容が異常にマニアに濃いときもありました。
しかし、かつてこのイベントでこれほどまでエア・ギターとエア・ドラムが登場した回がありましょうか。世もふけて酒量が嵩む中、オジサマ方の「弾く!」「叩く!」(もちろん、エアーです)、歌う、ハモる(こちらは歌声喫茶状態です)、は、地下の店から夢幻の湯気となって、そぼふる雨の狭山の空へと吸い込まれていったのでした。はい。

体力低下

抵抗力が落ちてるみたいで、オカルトみたいなことがおきる。

一昨日、昨日はほとんど動けず、仕事の電話とテープ起こしとメールとwebの書き込みとご飯以外は気絶。脳がとけちゃうよーってくらい、1つ何かする寝る、また何かする寝るの「寝る」と「する」が1セット状態。というか、あらがえなくなってしまうので、寝るというより気絶?

昨日は目が覚めたら、右目まぶたの1ところがイタイ。
よーく鏡を見ると、どうやら小さく赤い。キズのようだ。
なんでだ? いつ? どこで? 

次に目が覚めたら左足首がイタイ。
ねんざしてる。
なんでだ? いつ? どこで?

おかしい。家にしかいないのになあ。

というわけで、こういうときの頼みの綱のエキナセアのお茶が切れたので
柿の葉のお茶を煎れる。
今年、大阪の山の方で山椒の実と一緒にもらってきた葉っぱ。
甘い柿の葉と渋い柿の葉。
違いはあるのかなあ。

とりあえず両方煎れてみる。
でも。
あんまり味は変わらない。
成分はちょっとは違うんだろうか。

カモも歩けば人にあたるアゲイン

吉野金次さんの話をうかがいに行ったのだった。

吉野さんの話はいつだってとーってもおもしろい。
音楽の秘密がけっして、楽器や演奏や人だけでなりたってるわけではなくて、ましてやレコード盤ともなれば、録音の技術や機材やアイデアでかなり違う。
それをハードの面、技術の面ばかりではなくて、ソフトの面からもうれしそうに話してくださるのだ。子供みたいに目がキラキラです。
ほんーっとに好きなんだなあ、と思う。すごいなあ。
だから、マテリアルについての説明も分かりやすい。
こういうすてきなおじさまに会えるってのは、幸せです。はい。

というわけで、幸せなので浮き足立ってるカモです。
つい、途中下車で
♪ちょいといっぱいのつもりで飲んで〜
いたのでしたよ。ほんっと1杯ね。ねっ、ビールだけ、ねっ。

ところが。例によって、おもしろい人ばっかりくるんだよ、ここラ・カーニャは。
ハンバート・ハンバートがやってきて、少し話を聞いてみる。
やっぱりこの二人、おもしろいなあ。いいなあ。
しばらくすると
久しぶりの知人にバッタリ。
さらにさらに今度は大蔵しゃちょーが巡回にやってまいりました。
なんたって、下北沢夜間見回り隊長ですからね。
ワイン飲んでたら
「ん? 今、近所で五郎とペケが飲んでるから」と言う。
えー??? なんでペケさんが????

そうそう、私は前日は仕事でチラリとしか行かれなかったんですよ。
砂川さんの追悼ライヴ。に。見にきたんだそうだ。そうか。
ペケさん、そういうところ、すごく義理堅いというか、なんというかなんだよな。

というわけで、コショリに移動。
わー、五郎さんだ。ほんとだ。ほんとだ、いとうたかおだ!うれしいぞ〜

というわけで、またもや酩酊。

らりぱっぱで勝手気まま

下北沢251にラリーパパ&カーネギーママを見にいく。

実にうれしい。かなり安定してきてそれがウマクなってるところがうれしい。
実にうれしい。新曲がどんどん増えてきて、それがいい曲なのがうれしい。
でもヤツラがイチオシの新曲は、日本のドメスティックな音楽シーンでシングルが考えられないような、ブラックホークパイドパイパー的にツボな名曲なんだ。
「これっきゃないでしょう!」という。
「これ、私も魔法さんも大好きだけど、ほかの人は「うーん」って悩むかもかもかものはし」
「いや、これがわかってくれなきゃ、イミないってことです」

そっか。そういうイチオシならいいや。


旧曲のアレンジも毎回大きく、あるいは少し変えてくるので、ライヴはいつも楽しませてくれる。デッドな要素もライヴではくり出してくるので、いわゆるヘッズたちに言われていたdoor wayがあって、おートビラ開いた、次のとこいってみよー、ってのもある。
2曲がメドレーになる途中にインスト的な間奏が入るものがあるのだが、瞬間、ティンパンアレーかと思うくらいのグルーブ。いや、そりゃ細野さんやらみなさんからくらべりゃあ、ヘタっす。
でも、とっても大事なことをヤツラは知ってる。だから好きなんだけれどね。
うまい下手じゃなくって、その楽曲の心だ。
その楽曲の心と演奏が一体になると、音楽ってのはミラクルを起こすものだ。
楽曲の心と演奏が一体になることを知ってるヤツってのは、その人たちなりのkeep on groovin'、揺れようが走ろうがもたろうが、聞き手に気にさせない、心のウネリをかもし出してくれる。それがなくっちゃ、聞きにきてる私たちは宇宙に飛べない。

しかし見ていて、大阪のバンドっぽくないんだよなあ。としみじみ。
クールなんだよなあ。まあ、ティンパンっぽいなあって思うくらいだから、熱いんだがクールなんだ。

終わって、楽器かたづけしているみんなとわいのわいの言ってたら、上の440に今やUKプロジェクト会長のJ氏。手招きするので行ってみたら「飲むか?」
はいっ! びんぼーにんはタダ酒、好きです。あ、メンバーも呼んでいいですかね。
「ええよ、呼んでこいや」
さすが太っ腹!

っつうわけでお誘いして代表ののんべ、ギターのガンホ登場。
会長、うれしいんだな、こういうの、きっと。知らないけど。如月音楽ファミリーを振り出しにサウス・トゥ・サウスを抱えていくようになった、その半生を語る。
これがあまりにおもしろすぎて、大笑い。
ガンホもさすが大阪ではアベノボルと飲んでたツワモノだの。楽しいらしい。
赤坂MUGENの話なんてもう、最高です。いやーいいもの聞かせていただきました。

しかし!
いい夜だなあ。
別になーんのためにもならないんだけれどね、でも、目に見えない何かがこうやって先達から後輩たちに引き継がれていくんだ。こういう形もない、目にも見えない、ましてや役にたつわけじゃない、でも「何か」。それって実はその「何か」も相手を選ぶ。こういう伝え役のいるバンドってのは、たいていOKなんだ。

人生いろいろだあね

昼に告別式に行く。
サトちゃん、とカモ周辺は呼んでいたのだった。
はにわ隊にいたドラム&パーカッショニストでまだ38歳だった。
佐藤一憲くんが亡くなった。急だった。

サトちゃん、三人くらいいる?ってぐらい、どこに行っても会うヤツで、一時期は下北沢で店を変えるたびにあったりしたのだった。
下北沢ののみ仲間の定期的にがんばってるバンドにも参加したりして、すごく親身に、マメにやってくれてたそうだ。

今年。
青木ともこさんがデモ・テープを作って、3曲ほど録音をした。
アーリータイムスの今井忍なんかが関わっている中で、なぜだか、サトちゃんがドラムでやってきた。この録音が、「こーんなにゆるいけどちゃんとしたロック・ドラムって初めてかもしんなーい」と本人が笑うようなもので、けれどとてもいい録音だった。その空気間はザ・バンドだった。実際、青木さんの自宅で録音したので、そこは外壁が薄いピンク。中川五郎さんが引っ越した当時「music from little pinkやね」と冗談まじりに言っていたけれど、そこでの録音。中でも、かねのぶさちこと大瀧詠一の名曲、「空はふきげん」のカヴァーがほんとに良かった。
このメンツでのライヴでサトちゃんに久々に会って「ひさしぶりだねー、ええっ、なんで?」と互いに笑ったものだ。

舞台から落ちたということらしく、顔は笑ってたけど、オデコに擦り傷ができてた。オデコが愛嬌のサトちゃんだけに「へへっ、ヤっちゃったよォ」なんて言ってるみたいだった。そんなに深いつきあいがあったわけじゃないが、会えば陽気にどんちゃかしてたヤツなだけに、やっぱり寂しい。はにわのオレカマに、サトちゃんの音色がないのか、と考えるともっと寂しい。というより、ないことが考えられない。

夜。
内緒で内緒ではない飲み屋でのライヴ。
なんと村松邦男さんと阿部OHJI。
彼らがやっているネットスプラウトというデモテープ聞いてちゃんとコメントするというwebのイチオシの若い子たちが登場する1部と、二人を中心に4人編成でのライヴという構成。1部には今、お気に入りのファンキアナウンサー工藤くんも登場して、よかったんだよなあ。ほんとに。アイツ、いいセンスしてます。


で。村松&OHJIは、オリジナルもよかったけれどねえ、カヴァーがね、オヤジなかせの選曲。「実はビートルズ大好きなんだよ」カミングアウト選曲の村松さんと「ぢゃ、オレ、スティルス絡みのニールヤングやっちゃうもんね〜」のOHJI。楽曲英米対決でした。またこれがみんな知ってるけど、びみょーにマニアな選曲で、よかったなあ。
30年近く知っているのに初めて聞いた(本人も初めて歌ったんだけど)OHJIの歌がカッコイイんです。ってか、こんなん歌える人、おらんって!
なんたって「Tell me why」でカヴァー合戦は始まっちゃったんだもん。ここに村松さんのハモリですよ! 「OHIO」も良かったなあ。ちょっと歌詞、かえてました。ニクソンがやってくるオハイオではなく、ブッシュがやってくるイラクになってた。カッコイイ。
でも、あれだなあ。
村松さんの「フェアリー」もね、よかったなあ。
それにしても村松さんのライヴは渋谷ライヴイン以来です。
ええっ?そんなにやってなかったの?と思ったんだけれど、過去に3回しかソロのライヴってやってなかったそうだ。そうかあ。意外だなあ。

というわけで、今日も幸せにおいしい音楽なのでした。
午後、自然蔗を掘ったという方から3年ものの自然蔗をいただいたのでした。
おいしそー。いっぱいたべてカモは長生きするぞー。

カモも歩けば人にあたる

下北沢CLUB QUEに佐野史郎に誘われて佐野バンドのライヴを見に行く。

今回はRICEと名乗っての、トリオ編成。
ベースが橋本淳、ドラムがグレース。おおっ、カッコイイゾー、グレースー!

ライヴの後、実はこの日、来日の(笑)千鳥足酩酊爺さんとTaba鈴木氏、もりちさんに瞬間合流。楽しい酒席。夕焼け楽団話や大庭珍太話で盛り上がったりして。わはは。

もちょっと話たかったけれど、電車の時間やあれやこれやで、こちらは小1時間くらいで解散。なので、一旦、mona recordへ。
イベントをやっていて、東川亜希子ちゃんが出るというので、ひょろりとmonaへ。
ところが! これ、深夜だったんです。
で、後で行き直したら時間間違えちゃった。おかげで見れず。

というわけで、ラ・カーニャにて最後まで飲んだくれ。
佐野バンドが帰ったのと入れ違いに、曽我部恵一くんがやってきた。
久々だあ。
この間、京都で一緒にやったラボ・リボルバーについて二言三言交わして、じゃあねえ、と別れる。

実はこの日。
通夜もあった。通夜には行けないので、明日の葬式に行くことにしている。
はにわ隊でもある佐藤一憲くんが、急逝。舞台から落ちたんだそうだ。
ほんっとにおもしろい人で、明るくて、打ち上げにいるとぱっと明かりがついたみたいになるそんなヤツ。誰が亡くなっても寂しいけれど、そういうヤツがいなくなると寂しさもひとしお。