かもつぶ。

かものはしのつぶやきなので、かもつぶ。

音楽家の死

楽家の死は、いつも思うのだけれども、その喪失感が浮き彫りになる気がする。

というのも、
たとえばそれがバンドのメンバーの一人だとするなら、演奏されたときにそこには「あるべきはずの音色」がないからで、それが一層哀しみをそそる。


12年前に篠田昌巳が亡くなったとき、コンポステラの音楽の中の篠田の音色のなさは筆舌に尽くしがたい喪失感だった。特に篠田のような独特な音色、まるで彼自身の言語のような音色の音楽は、より鮮やかにその不在を語る。


ところが。
これが何年かたつと、逆に時折、その存在を感じたりする。
たとえば何かを聴いていたり、ライヴを見ていたりして、いないはずの彼の音色が聞こえるような気がするときがあるのだ。不思議なもんだ。


今年、篠田は13回忌を迎える。
あの世に生まれて13回目の誕生日になる。
9月末に偶然、みりばやしみほ嬢にバッタリ会ったら、場所だけはおさえてあるものの、なんにも決まっていないという。なおかつ、仕事で長期不在とのこと。では、と、篠田の盟友、関島岳郎氏と中尾勘二氏に連絡だけはしておくよ、と言ったがために、なぜか手伝っている。1ケ月を切って、ようやくなんとなく何をやるか見えてきた。こんなことをやることになった。

篠田昌巳 13回目の誕生日

12月9日 
吉祥寺MANDALA-II
18時30分開場、19時開演

★出演予定
もりばやしみほ(hi-posi)
STRADA
杉林恭雄(くじら)
原マスミ
めいなCo.(張紅陽+浦山秀彦)
西内隊(ちんどん楽隊)
大熊亘千野秀一
近藤達郎  ほか(まだまだきそうで恐い)
そして篠田のコンポステラなどの映像

予定は未定。
はたしてちゃんとできるんだろうかね。
心配だあ。

34歳で死んだので、ドリンク代別で3400円という金額設定。 高いかなあ。
11月20日から店頭のみで前売り開始。 前売りも当日も料金は一緒なのだけれど、
定員になったら締め切るということで前売りを出してみる。 友人、知人と関係者も多くなるだろうから 入りきれないと困る。 すでに来てくれるという旧友、盟友、戦友もいる。行けないから祈ってくれているという友人たちもいる。
それにしても
いったいどれくらいの人がくるのか全然わからない。

なんだかいろんなことを思い出している。
なんにしてもあの音色にもう一度会いたいんだ。