かもつぶ。

かものはしのつぶやきなので、かもつぶ。

理由

東京国際映画祭大林宣彦監督の新作『理由』を観に出かける。
すでにWOWWOWでテレビ版が放送されているので観た人もいるかもしれないし、宮部みゆきの原作は読んだ人がかなり多いに違いない。

いやー、おもしろかったなー。
テレビ版が見れなかったんで、初体験。
原作は出た当時に読んでいて、今目の前の棚にあります。
読み返そうかと思うくらい。
いや、まじめに
原作ものというのはムツカシイ。
文字世界は読み手が勝手にイメージ膨らませているものだから
具体的な映像にして見せられたときに違和感がつきものだ。
なんだけれどね。
おもしろかった。映画観てから原作読み返そうかと思ったのは珍しいなあ。

まあ、とにかくすごくたくさんの人が出てきます。
ただでさえHi-visionって画像情報量が多いから疲れるのに
内容も人の多さも情報多すぎ(笑)。
その上、国際映画祭用なので英語字幕入ってるからなあ。
なのになあ。160分。ダレずに見切っちゃった。


内容は本も読んでなくてテレビ版も観てない、これから映画見る人のためにいいません。
出演者107人、これがね、よくこんなキャスティングしたなあ、というくらい。あれ、全員、監督の意志でのキャスティングじゃないか?って思ってます。
小さな役にもこんな役者がああああああああ!って感じだな。
それが適材適所というかね。

花マルあげたいのは麿赤児
すげーなあ。もう台詞の嘘のなさっていうか、肩の力の抜け方ってのが素晴らしい。
同じようにンマイなあと思うのは柄本明だなあ。
でもねえ、
特等賞は、ほんっとに1シーンなんだけれど、友人でもある小林のり一さん*1です。あれはね。ほんっとに1シーンなんだけれど、とってもとっても大事な役なんですよ。
綾田俊樹さんもいいですね。
綾田さん以外の何者でもない飄々さで、しかし、映画の中の一人でしかなかったりして。いや〜んキュート(笑)。

でもね、綾田さんの役は、砂川さんというんだよな。

*1:三木のり平氏のご子息で、昔はマンガ描いてましたが、芝居もやってます。時々。現在の江戸紫の声はこののり一さん