かもつぶ。

かものはしのつぶやきなので、かもつぶ。

サバジン

♪サバ、ジンと一緒に食えば、腹、壊れもの

なんだそうだ。
サバを肴にジンを飲むと、必ずあたるんだとか。
って、有山じゅんじの歌です。

久々にサバジンを聴く。このところ、あんまりこの歌は歌ってなかったんだよなあ。30日は有山じゅんじ@ラ・カーニャなのでございました。 そのアンコール、リクエストに答えての1曲目がサバジンでした。

それにしても!
有山さん、またもイカも驚くほどのなで肩なライヴ。肩に力なんて入ってません。またもやしゃべり歌い弾いてます。聴いてるこちらは笑って聴いてぐっと涙こらえて、あー、気持ちい〜。
しかしアホです。
ジャマイカの歌。
♪ジャマイカ、ジャマイカ。じゃ、まあ、いいか。
 ジャマイカ、じゃ、まあ! イカ、スイスイ泳いでる
 ジャマイカ、じゃ、まあ! イカシタ娘が歩いてる
………
誰かこのおっさんをとめてください。
肩に力が入らなさ過ぎ病に違いない。

とにかく本人もよくしゃべりますが、ギターもよくしゃべる。
しゃべるみたいに弾いちゃう。
♪ディリリリリリッリ〜て本人が歌ってれば
トテンテテテテテ〜ってギターも鳴ってる。
有山さんがどれほどギター好きで音楽好きなのか、こういうところで分かってしまう。あー、きっと暇だと一日中弾いてるんだろうなあ。なんてね。 会話するみたいにやってるんだろうな。

というわけで下北沢といえばご近所の金子マリさんが飛び入りゲスト。予定外の
「買い物にでも行きまへんか」。
すげー。レコードのオリジナル・コーラス・ガールだぜ。
すげー。うめー。ちょっとのことなんだがすげー。
最近の金子マリはちょっとすごいです。
そして「you got a friend」
西成のジェームス・テイラー(有山)と下北沢のジャニスのデュオだぜ。 「(有山さんの書いた)歌詞が老眼で見えない!」といいながらも楽しそうに歌うマリさんなのであった。

いやいや、今日もやっぱりいいライヴだったなあ。
有山さんのすごいのは、はずれがないんだよなあ。
毎回、いいんです。
その昔、10代の頃にサウス・トゥ・サウスのマネージャーに有山さんは「おれな、多分、70歳くらいになった頃がいちばんええと思うわ」と言ったそうだけれど、冗談ヌキ。ほんとにどんどん良くなる。
こういう音楽の育ち方もあるんだ、と思う。

終わってご飯食べてラ・カーニャに戻ると有山さんとマリさんが並んで『ラスト・ワルツ』を見ていたのでした。つい、見ちゃうよねえ。おお、カッコイイゼ、ニール・ヤング! なんて見てたらフラリとカウンターにおっさんがカレー食べにきました。なんで〜? カントリー・ヒロシことトムズ・キャビンな麻田浩さんだ。
「いや、これから狭山に帰るのに腹へっちゃってさあ」
うわーい。うれしいぞ、今日はいいことあったなあ。
かく言うトムズ・キャビン、来年で30年だそうだ。(少しの間やってなかったけど)
トム・ウェイツ呼んでくれ〜! レオン・レッドボーンも!
いや、しかし来年早々からの呼ぶ顔ぶれ……おっとっと。内緒。

蛇足ながら有山さんのライヴ、珍しい歌を歌いました。
「大阪 on my mind」
これは80年代に最初のサウスの再結成を日比谷野外音楽堂でやったときに、藤井裕が作った歌でした。あの時はまだあまり売れてないロックになったばかりのRCサクセションが対バンだった。サウスではこの曲、1回しかやってないんじゃないかなあ。作詞が金森幸介。その後、有山さんはこれをソロ・アルバムに入れています。
実は10日に同じラ・カーニャで幸介さんが裕さんと一緒にライヴをやって、その時にほんとに珍しく歌ったのでした。それを聞き及んで、有山さんがこの日、歌ってくれたのでした。うれしい。1月の間に2度、この歌聴けました。こういうのがうれしいんだよなあ。

♪ 大阪も雨に沈んでいるだろう