かもつぶ。

かものはしのつぶやきなので、かもつぶ。

人生いろいろだあね

昼に告別式に行く。
サトちゃん、とカモ周辺は呼んでいたのだった。
はにわ隊にいたドラム&パーカッショニストでまだ38歳だった。
佐藤一憲くんが亡くなった。急だった。

サトちゃん、三人くらいいる?ってぐらい、どこに行っても会うヤツで、一時期は下北沢で店を変えるたびにあったりしたのだった。
下北沢ののみ仲間の定期的にがんばってるバンドにも参加したりして、すごく親身に、マメにやってくれてたそうだ。

今年。
青木ともこさんがデモ・テープを作って、3曲ほど録音をした。
アーリータイムスの今井忍なんかが関わっている中で、なぜだか、サトちゃんがドラムでやってきた。この録音が、「こーんなにゆるいけどちゃんとしたロック・ドラムって初めてかもしんなーい」と本人が笑うようなもので、けれどとてもいい録音だった。その空気間はザ・バンドだった。実際、青木さんの自宅で録音したので、そこは外壁が薄いピンク。中川五郎さんが引っ越した当時「music from little pinkやね」と冗談まじりに言っていたけれど、そこでの録音。中でも、かねのぶさちこと大瀧詠一の名曲、「空はふきげん」のカヴァーがほんとに良かった。
このメンツでのライヴでサトちゃんに久々に会って「ひさしぶりだねー、ええっ、なんで?」と互いに笑ったものだ。

舞台から落ちたということらしく、顔は笑ってたけど、オデコに擦り傷ができてた。オデコが愛嬌のサトちゃんだけに「へへっ、ヤっちゃったよォ」なんて言ってるみたいだった。そんなに深いつきあいがあったわけじゃないが、会えば陽気にどんちゃかしてたヤツなだけに、やっぱり寂しい。はにわのオレカマに、サトちゃんの音色がないのか、と考えるともっと寂しい。というより、ないことが考えられない。

夜。
内緒で内緒ではない飲み屋でのライヴ。
なんと村松邦男さんと阿部OHJI。
彼らがやっているネットスプラウトというデモテープ聞いてちゃんとコメントするというwebのイチオシの若い子たちが登場する1部と、二人を中心に4人編成でのライヴという構成。1部には今、お気に入りのファンキアナウンサー工藤くんも登場して、よかったんだよなあ。ほんとに。アイツ、いいセンスしてます。


で。村松&OHJIは、オリジナルもよかったけれどねえ、カヴァーがね、オヤジなかせの選曲。「実はビートルズ大好きなんだよ」カミングアウト選曲の村松さんと「ぢゃ、オレ、スティルス絡みのニールヤングやっちゃうもんね〜」のOHJI。楽曲英米対決でした。またこれがみんな知ってるけど、びみょーにマニアな選曲で、よかったなあ。
30年近く知っているのに初めて聞いた(本人も初めて歌ったんだけど)OHJIの歌がカッコイイんです。ってか、こんなん歌える人、おらんって!
なんたって「Tell me why」でカヴァー合戦は始まっちゃったんだもん。ここに村松さんのハモリですよ! 「OHIO」も良かったなあ。ちょっと歌詞、かえてました。ニクソンがやってくるオハイオではなく、ブッシュがやってくるイラクになってた。カッコイイ。
でも、あれだなあ。
村松さんの「フェアリー」もね、よかったなあ。
それにしても村松さんのライヴは渋谷ライヴイン以来です。
ええっ?そんなにやってなかったの?と思ったんだけれど、過去に3回しかソロのライヴってやってなかったそうだ。そうかあ。意外だなあ。

というわけで、今日も幸せにおいしい音楽なのでした。
午後、自然蔗を掘ったという方から3年ものの自然蔗をいただいたのでした。
おいしそー。いっぱいたべてカモは長生きするぞー。