かもつぶ。

かものはしのつぶやきなので、かもつぶ。

らりぱっぱで勝手気まま

下北沢251にラリーパパ&カーネギーママを見にいく。

実にうれしい。かなり安定してきてそれがウマクなってるところがうれしい。
実にうれしい。新曲がどんどん増えてきて、それがいい曲なのがうれしい。
でもヤツラがイチオシの新曲は、日本のドメスティックな音楽シーンでシングルが考えられないような、ブラックホークパイドパイパー的にツボな名曲なんだ。
「これっきゃないでしょう!」という。
「これ、私も魔法さんも大好きだけど、ほかの人は「うーん」って悩むかもかもかものはし」
「いや、これがわかってくれなきゃ、イミないってことです」

そっか。そういうイチオシならいいや。


旧曲のアレンジも毎回大きく、あるいは少し変えてくるので、ライヴはいつも楽しませてくれる。デッドな要素もライヴではくり出してくるので、いわゆるヘッズたちに言われていたdoor wayがあって、おートビラ開いた、次のとこいってみよー、ってのもある。
2曲がメドレーになる途中にインスト的な間奏が入るものがあるのだが、瞬間、ティンパンアレーかと思うくらいのグルーブ。いや、そりゃ細野さんやらみなさんからくらべりゃあ、ヘタっす。
でも、とっても大事なことをヤツラは知ってる。だから好きなんだけれどね。
うまい下手じゃなくって、その楽曲の心だ。
その楽曲の心と演奏が一体になると、音楽ってのはミラクルを起こすものだ。
楽曲の心と演奏が一体になることを知ってるヤツってのは、その人たちなりのkeep on groovin'、揺れようが走ろうがもたろうが、聞き手に気にさせない、心のウネリをかもし出してくれる。それがなくっちゃ、聞きにきてる私たちは宇宙に飛べない。

しかし見ていて、大阪のバンドっぽくないんだよなあ。としみじみ。
クールなんだよなあ。まあ、ティンパンっぽいなあって思うくらいだから、熱いんだがクールなんだ。

終わって、楽器かたづけしているみんなとわいのわいの言ってたら、上の440に今やUKプロジェクト会長のJ氏。手招きするので行ってみたら「飲むか?」
はいっ! びんぼーにんはタダ酒、好きです。あ、メンバーも呼んでいいですかね。
「ええよ、呼んでこいや」
さすが太っ腹!

っつうわけでお誘いして代表ののんべ、ギターのガンホ登場。
会長、うれしいんだな、こういうの、きっと。知らないけど。如月音楽ファミリーを振り出しにサウス・トゥ・サウスを抱えていくようになった、その半生を語る。
これがあまりにおもしろすぎて、大笑い。
ガンホもさすが大阪ではアベノボルと飲んでたツワモノだの。楽しいらしい。
赤坂MUGENの話なんてもう、最高です。いやーいいもの聞かせていただきました。

しかし!
いい夜だなあ。
別になーんのためにもならないんだけれどね、でも、目に見えない何かがこうやって先達から後輩たちに引き継がれていくんだ。こういう形もない、目にも見えない、ましてや役にたつわけじゃない、でも「何か」。それって実はその「何か」も相手を選ぶ。こういう伝え役のいるバンドってのは、たいていOKなんだ。